【下剋上受験の真相】原作者、桜井信一さんインタビュー(上)中卒の父と偏差値41の娘のリアルな話「中学受験は人を変えてしまう」(1/3ページ) - 産経ニュース

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下剋上受験の真相

原作者、桜井信一さんインタビュー(上)中卒の父と偏差値41の娘のリアルな話「中学受験は人を変えてしまう」

※TBS系金曜ドラマ「下剋上受験」の原作本『下剋上受験-両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した』(産経新聞出版刊、1512円)のネットでのご購入はこちらへ。

(※1月20日にアップされた記事を再掲載しています)

 阿部サダヲさんと深田恭子さんが夫婦役で話題のTBS系金曜ドラマ「下剋上受験」(金曜午後10時〜)。中卒の父と偏差値41の娘が、進学塾にも行かずに親娘で最難関中学を目指す-という興味深いストーリーは、同名のノンフィクション『下剋上受験-両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した』(産経新聞出版刊)をもとに作られている。「話が荒唐無稽すぎるのでは」「あの娘さんは今何をしているのか」「私立中の学費はどうするつもりだったのか」…。原作者であり、阿部サダヲさん演じる父親のモデルでもある桜井信一さんがすべてを語った。

--ご自身の体験がドラマになった感想は

 本の内容は、娘と受験勉強をしていたときに、日々の心の葛藤や勉強記録などを自分宛てのメールにメモ代わりに送っていたものをもとにしています。だからすごく私的な言葉が詰まっているのですが、その言葉がそのまま阿部さんのセリフになっている部分もあって、恥ずかしいような、感慨深いような不思議な気持ちです。

--周囲の反応は

 本は匿名で書いていますので、「あれは俺だよ」と友人知人にも言えない。娘も妻もそうです。だから妙なストレスもたまっています(笑)。

--なぜ本を書こうと思ったか

 受験が終わってから1年ぐらいは放心状態でしたが、たまった自分宛てメールを見ているうちにまとめてみようと思ったのです。まるで、自分の経験が一つの物語のようだ、と客観的に見る余裕ができたとき、本にしてみたいと思ったのです。

--最初は自費出版だったとか

 そうです。インターネットで原稿を送れば、そのまま本にしてくれる会社でした。だから編集者の目も通っていませんし、自分で校閲もして、300冊ほど作ってアマゾンなどで販売しました。2014年の春のことです。このころ、中学受験ブログも始めました。よく誤解されている方がいらっしゃるのですが、私の本は「ブログをまとめたもの」ではなく、本を売るためのPRとしてブログを立ち上げたのです。

--その自費出版本が注目された

 300冊はほぼ完売しましたが、たまたま産経新聞出版の目にとまり、改めて商業ベースに乗ることになりました。自費出版のときのタイトルは『父娘の記念受験』で、本の中身も私自身の生い立ちなどの話がもう少し多かったのですが、産経新聞出版の方から「この部分はしつこい」「もっと受験に特化した話に」とダメだしされて、若干削ったり書き直したりしました。それが『下剋上受験』となって広く世に出たのです。