「なぜあそこにいたのか覚えていない…」 横浜小学生死傷事故3カ月、高齢ドライバー対策へ模索続く

 県警によると、平成27年に「認知症のおそれ」と分類された人は2265人。法改正で認知機能検査を受ける人は急増する見込みのため、認定医らの受診が必要となる人も比例して増えるとみられる。

 現在、県内の認定医は24人。県警免許課は、医師数は確保されているとしたうえで、「改正法施行後の動向を見極めながら、認知症の早期発見につなげていきたい」としている。

【用語解説】横浜小学生死傷事故

 平成28年10月28日午前8時ごろ、横浜市港南区大久保の市道で、登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み、近くに住む市立桜岡小1年、田代優さんが死亡、児童4人を含む6人が負傷した。県警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で軽トラックを運転していた同市磯子区洋光台の無職、合田政市容疑者を逮捕した。合田容疑者は事故前日の朝に自宅を軽トラックで出たあと、東京都内を含め県内外の高速道路などを断続的に走行。事故を起こすまでの記憶があいまいで、横浜地検は刑事責任能力の有無を判断するため、11月から鑑定留置を行っている。

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