和歌山工場火災1週間

全国で毎年200件も事故相次ぐ 背景に老朽化と団塊の大量退職?

炎と黒煙が上がる東燃ゼネラル石油和歌山工場の火災現場=22日午後5時8分、和歌山県有田市(本社ヘリから)
炎と黒煙が上がる東燃ゼネラル石油和歌山工場の火災現場=22日午後5時8分、和歌山県有田市(本社ヘリから)

 和歌山県有田市の石油精製工場「東燃ゼネラル石油和歌山工場」で出火した火災は29日で発生から1週間となる。500人以上の住民が避難を余儀なくされた上、鎮火まで40時間以上がかかり、地域に大きな影響を及ぼした。工場では出火の4日前にも別の火災が発生したばかりだった。工場やコンビナートでの火災や爆発は全国で相次ぎ、平成18年以降は200件前後発生。総務省消防庁は「設備の老朽化や団塊の世代などベテランが退職したことが背景にあるのでは」と指摘している。

           (永原慎吾)

半世紀前に稼働

 「老朽化を含め、さまざまな原因が考えられる」

 出火翌日23日の同工場が開いた記者会見で加藤英治工場長は、現時点で想定される原因の一つとして出火したプラント内の装置が劣化している可能性を指摘した。

 石油などを大量に使用する工場やコンビナートでの事故原因で多いのが老朽化、施工不良などの物的要因だ。消防白書によると、27年に発生した234件のうち、物的要因は5割を占めたという。

 同工場ではプラント内の潤滑油を精製するための装置付近が炎上。この装置が稼働したのは半世紀前の昭和44(1969)年だった。同社の担当者は「4年に1度、装置を止めてメンテナンスをしているが、前回調査でも問題は見つからなかった」としているが、今後消防とともに詳しい原因を調査するという。