大阪国際女子マラソン

ハーフに出場の全盲パラリンピアン「和田伸也選手」東京へ気合…「自分の可能性を信じてチャレンジしたい」

昨年11月に行われた全国視覚障がい者駅伝大会の和田伸也さん(左)伴走は前田さん
昨年11月に行われた全国視覚障がい者駅伝大会の和田伸也さん(左)伴走は前田さん

 29日の「第36回大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、日東電工協賛)と同時開催される「2017大阪ハーフマラソン」に、リオデジャネイロパラリンピック(16年)男子マラソン代表で、ロンドンパラリンピック(12年)銅メダリストの和田伸也選手(39)=茨木市=が出場する。目標は、ハーフ自己ベストの1時間14分29秒を大幅に上回る1時間10分台。3年後の東京も視野に気合が入っている。(嶋田知加子)

 和田選手は昨年12月の福岡国際マラソンで2時間32分11秒をマーク。自身の持つT11(全盲クラス)の日本記録を1分35秒も更新した。トラック種目でもT11の800メートル、1500メートル、5千メートル、1万メートルの日本記録を持っている。ロンドンパラリンピックでは、5千メートルで銅メダルを獲得。リオでは1500メートル、5千メートル、T12(伴走者の有無が選択できる弱視クラス)マラソンの出場種目すべてで入賞を果たした。

 それでも「海外勢の記録がどんどん上がっているのは、身にしみて感じている。次の東京ではさらに記録は伸びるだろう。新しい選手も出てくる」と気を引き締める。

 ラグビーに情熱を傾けていた府立生野高時代に網膜色素変性症と診断され、関西大3年のときに視力を失った。28歳のとき、知人の紹介で京都にある視覚障害者のランニングチーム「賀茂川パートナーズ」の練習に参加したことが、陸上競技を始めるきっかけになった。当初は運動不足解消が目的だったが、めきめきと頭角を現し、平成21年度以降は日本盲人マラソン協会強化指定選手に。現在は大阪市天王寺区の府視覚障害者福祉協会内の点字図書館で、点訳や音訳の仕事をしながら年齢を感じさせない走りに磨きをかけている。

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