黒田勝弘の緯度経度

「韓国はまともな国なのか」「気楽な報道で韓日関係は変えられない」自己批判する韓国新聞界の知日派もいる

日本総領事館前の道路に設置された慰安婦像=韓国・釜山(名村隆寛撮影)
日本総領事館前の道路に設置された慰安婦像=韓国・釜山(名村隆寛撮影)

 韓国の新聞界で代表的な知日派といえば東亜日報の沈揆先(シムギュソン)・論説顧問と朝鮮日報の鮮于鉦(ソヌジョン)・論説委員だろう。この2人が最近ほぼ同時に日韓関係について思い切った論評を発表した。釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置事件と、それに対する日本政府の外交的報復に伴う関係悪化を念頭においた自己批判である。

 まず慰安婦像の設置問題で東亜日報(16日付)は「他国の公館の前に立てるのは国際条約上、問題だという点もはっきり指摘しなければならない」とし、朝鮮日報(18日付)も次のように批判している。

 「日本大使館前に七十数年前の過ちを執拗(しつよう)に追及する造形物を設置し、適切に解決されるよう努力するとの約束をしながら総領事館前にまた設置した。韓国と似たような苦難を経験した国で相手国にこんなことをする国はない。韓国はまともな国なのか」

 それ以上に両者が強調しているのは、これまでの韓国における日本報道に対する自己批判だ。