早くも「恩田フィーバー」 直木賞受賞、母校など喜びの声 茨城

 県立水戸一高卒の恩田陸さんが直木賞を受賞し、県内で喜びや称賛の声が広がっている。水戸市内の書店では20日、恩田さんの著書の特設コーナーができるなど、早くも「恩田フィーバー」が生じつつある。

 恩田さんは中学3年から高校卒業までを同市で過ごした。同高の伝統行事「歩く会」を題材にした青春小説「夜のピクニック」が、平成17年に「本屋大賞」を受賞。昨年9月には、水戸芸術館(同市五軒町)で同作を基にした音楽劇が上演され、大好評だった。

 今回の受賞を受け、同高の鈴木一弘校長は「学校を挙げて喜びに包まれている。先輩の活躍は生徒たちにも励みになる」と喜びを語った。恩田さんは同高在学時、校内向けの新聞や冊子を編集する委員会に所属していたという。

 同市内の書店では、受賞作の「蜜蜂と遠雷」を中心に恩田さんの著作を集めたコーナーが設けられた。同市笠原町の「川又書店 県庁店」では、開店時20冊ほど並んでいた受賞作が、午後には残り数冊に。中内義人店長は「水戸一高出身というキーフレーズは、地元の読者が興味を持つきっかけになる。今後、多めに入荷できるよう働きかける」と話した。

 橋本昌知事も「県民にとって大きな誇り。今後のご活躍を期待している」とのコメントを出した。