外来種のオオバナミズキンバイ、繁殖防げ 遮光シート、ネットで阻止 滋賀 - 産経ニュース

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外来種のオオバナミズキンバイ、繁殖防げ 遮光シート、ネットで阻止 滋賀

 ■県、効果あれば本格導入

 強い繁殖力で琵琶湖の生態系に影響を及ぼす外来水生植物「オオバナミズキンバイ」の生育拡大を防ぐため、県は流出防止ネットと光合成を抑制する遮光シートを湖岸など3カ所に設置した。県はこれまでも駆除に取り組んできたが、近年はそれを上回る勢いで広がり、深刻な漁業被害も生じている。効果が確認されれば、来年度以降本格導入を目指す。

 設置されたのは、大津市雄琴の山ノ下湾南部▽草津市新浜町の中間水路▽草津市下寺町の津田江内湖-の3カ所で、総延長計約260メートル。オオバナミズキンバイはちぎれた葉からでも芽を出す強い繁殖力を持つ。高さ4メートルほどの流出防止ネットでちぎれた葉などが流れ出るのを防ぐ一方、水面に遮光シートをかぶせることで生育面積の拡大を抑える狙いだ。

 県内の企業3社に委託し、昨年12月中旬に設置。今年度の9月補正予算に600万円の事業費が計上されている。風が強く波が高い冬場にシートやネットの耐久性をテストした上で、オオバナミズキンバイの成長が活発になる春から秋にかけて生育抑制の効果を確認する。有効だと分かれば、来年度以降は設置個所を拡大する方針。

 琵琶湖のオオバナミズキンバイは、平成21年に赤野井湾(守山市)で初めて確認された。南湖で急速に繁殖し、21年度の生育面積は142平方メートル(12月時点)だったが、27年度末では20万2千平方メートルに拡大。最近では、米原市や高島市の湖岸など北湖での繁殖も確認され、抜本的な駆除が課題となっていた。

 県自然環境保全課の担当者は「一度に全部駆除できるのが一番よいが、まずは繁殖が広がるのを防ぐ必要がある。駆除とあわせてやっていくことで効果的な対策を目指したい」と話している。