マーチン・スコセッシ監督に聞く・動画付き

映画「沈黙-サイレンス-」 慈悲と許しを見つめて

【マーチン・スコセッシ監督に聞く・動画付き】映画「沈黙-サイレンス-」 慈悲と許しを見つめて
【マーチン・スコセッシ監督に聞く・動画付き】映画「沈黙-サイレンス-」 慈悲と許しを見つめて
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 高松宮殿下記念世界文化賞受賞者のマーチン・スコセッシ監督(74)が作家、遠藤周作(1923~1996年)の小説を映画化した「沈黙-サイレンス-」が、21日から全国公開される。着想から28年。江戸時代の長崎で、無慈悲に処刑されていくキリシタンを前に、「沈黙を続ける神」に疑問を抱き始めるポルトガル人宣教師の姿を重厚に描いた。スコセッシ監督は「慈悲の心と許しについて見つめた作品だ」と話している。(聞き手 文化部 岡本耕治)

 遠藤氏の小説「沈黙」は1988年に読みました。ロドリゴが最後に、ある決断をし、神の声を聞く場面が印象的でした。弱く卑しい者への慈悲の心と許しに満ちた描写に心を打たれた。この小説をぜひとも映画にしなければ、と思いましたが、どう描けばいいのか分からなかったのです。

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