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短文投稿サイト「ツイッター」による過激な意見発信など、世界から注目を集めるトランプ米新大統領。こうしたトランプ流は就任後も貫くとみられている。情報発信、パフォーマンス、ファッションの各分野から、その狙いを読み解いてみた。
トランプ氏は大統領選時から、ツイッターで敵対的なメディアの批判や政策アピールを展開。風当たりの厳しい報道が多い中での当選はツイッターの力も大きかったといわれており、本人もツイッターを「不正直なメディアに対抗する唯一の手段だ」と話している。
慶応大の中山俊宏教授(国際政治学)は「イメージを自分で主導権を握って形成しようとしている」と指摘。言いたいことを生の声のまま、有権者に伝える狙いがあるという。
ただ、メディアが介在しないことで、情報が一方的になったり、真偽が不明な情報が広まったりする恐れもある。上智大の前嶋和弘教授(米現代政治)は「メディアによる政治への監視機能を働かせないようにしているのなら危険極まりないこと」と警鐘を鳴らす。
「言葉遣いが大衆的で、テレビ番組や映画を見ているようだ」としたのは、スピーチを分析したビジネス英会話教室を経営する「トライオン」(東京)。平易な表現が多いほか「tremendous(ものすごい)」「fantastic(素晴らしい)」など、感動や驚きを表す言葉の多用を特徴に挙げる。