関西の議論

お嬢様女子大生も思わず「かわいい!」 これが「神戸タータン」…全国初?「街のデザイン」は新たなシンボルになるか

 地域の製品であるジーンズを活用してまちおこしを進めている岡山県倉敷市の児島地区も有名だ。藍染めや縫製工場が集積。JR児島駅の改札にはジーンズをあしらった装飾が施され、町にはデニム生地で覆った「ジーンズタクシー」も走る。同市議会でも9月議会を議員がジーンズを着用する「ジーンズ議会」とするなど、町を挙げて盛り上げている。児島商工会議所によると、同地区への観光客は21年に6~7千人だったのが27年には約15万人に増加したという。

 こうした地域と比較して、神戸タータン協議会は「神戸タータンは全くのゼロからのスタート。どこまで浸透できるかが課題」とする。

いつまでサポート?…時間との勝負

 順調な滑り出しにみえる神戸タータンだが、同協議会関係者の間では「時間」に対する不安がある。神戸市のサポートがいつまで続くか不透明だからだ。

 同市では今年、開港150年を記念したさまざまなイベントが開かれる。市からPRなどでサポートはあるものの、財政的な支援はなく、同協議会関係者は「来年以降の支援が見込めるか分からない」と不安視する。「開港150年でどれだけ浸透させられるかが勝負」と焦りの色を見せる。

 ファッション業界では神戸タータンを利用した商品展開は今年秋以降になる見通し。春から夏のシーズン物の製品ラインアップには、今からでは間に合わないためだという。時間との勝負だけに、期待のファッション業界のタイムラグが影響を与えるかもしれない。

 いかに早く「認知度」アップを図り、来年以降の継続性を確保できるか。神戸タータンによる新たな神戸の象徴化に向け、関係者の模索は続く。