NASA考案、最新型「火星の家」 過酷な環境に耐えうる理想的な住居を氷でつくる

氷でできた厚い層は、防護と快適さを完璧に兼ね備えているように思われる。この構造であれば、多量の光も通しうる。「わたしたちが選んだ材料はすべて半透明で、太陽光を透過させます。宇宙飛行士たちは、洞窟の中ではなく家にいるように感じられるのです」と、Ice Homeプロジェクトの主任研究者、ケヴィン・ケンプトンは語る。

NASAの研究チームは、火星の地下から採取できる水の量をもとに計算し、Ice Homeは約400日かければ充填され、氷の覆いが完成するはずだとしている。いまのところ、このプロジェクトは最も有効なアイデアとなっているが、NASAの専門家たちは、火星の最初の居住形態となることを目指すその他の多くのアイデアも検証している。

 

  現在発売中の雑誌『WIRED』VOL.24は、第2特集として「宇宙での暮らし」をフィーチャー。NASAエイムズ・リサーチセンターのバイオラボを取材し、いま宇宙研究の最前線を走るアストロバイオロジーの現場を紹介している。

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