今年も展示
肖像画はその後、多くの人に見てもらおうと、嘉兵衛の故郷の兵庫県洲本市五色町都志にある「高田屋嘉兵衛翁記念館」で展示されてきた。司馬さん没後20年だった昨年、「没後20年 司馬遼太郎展-21世紀未来の街角で」が北九州市、次いで大阪市で開催され、その会場でも展示された。
今年は高知市の高知県立文学館(4月1日〜5月25日)、横浜市のそごう美術館(6月2日〜7月2日)などでも展示される。
松井さんは「嘉兵衛は商人なのに商売は別として、ロシアにまで行き、両国の友好のために働いた。そこが最も尊敬するところです。これからも肖像画を大切に守っていきたい」と話した。