Bリーグの二刀流(3)

「野球やサッカーとの立場逆転はありえる」 東京五輪を目指す京都ハンナリーズの岡田選手

「バスケって面白い」と言われるように

--2020年には東京五輪も控えています

岡田「僕は出場したいと思っています。もっと成長して、『ベテランに任せる』と言われるところまでがんばりたい。どんどん若い選手が出てきてみんなで切磋琢磨(せっさたくま)していければいい。いろんなところで競争は始まっています。バスケ界が2つに分かれていた今までは競争さえできなかった。よりいいものを作って、バスケの魅力を伝えることができる環境が今はある。それを東京五輪まで続けて『バスケって面白い』と言われるようにしたい」

--開幕したばかりですが、バスケを見る日本人の目は変わりましたか

岡田「ちょっとは変わったんじゃないですかね。でも、そうは言っても…だと思います。今はテレビに出ることが一番注目を集めるのかもしれませんが、これからは新しい時代です。20、30年後を見据えて、バスケが何か新しいものを先取りしていければ、野球やサッカーと立場が逆転できるかもしれない。みんなで考えていけば、ありえるんじゃないかなと思っています」

--まだまだ挑戦すべきことは多いですね

岡田「無限ですよ。やり尽くしても限りはないので、いろんなことを死ぬまで学んでいかないといけない。挑戦から生きがいを感じていけたらなあとは思っていますね」

プロフィール

■岡田優介(おかだ・ゆうすけ)

 昭和59年9月17日生まれ、東京都出身。茨城・土浦日大高、青山学院大を経て平成19年にトヨタ自動車にプロ選手として入団。確率の高い3点シュートを武器に21年に日本代表に選出され、22年のアジア大会に出場して4位。同年には現役トップアスリートとしては異例の公認会計士試験に合格。25年に設立された日本バスケットボール選手会では初代会長に就任。千葉ジェッツなどを経て28年からはBリーグ・京都ハンナリーズで活躍する。背番号12。185センチ。

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