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昨年9月に開幕した男子バスケットボールの「Bリーグ」には、難関として知られる公認会計士の国家試験に合格した選手がいる。京都ハンナリーズの岡田優介さん(32)。コート上では日本屈指のシュートの名手として脚光を浴びる一方、オフシーズンには大手監査法人で実務経験を積む。二刀流で新リーグにかける思いを聞いた。
スポーツビジネスへの挑戦
--Bリーグ開幕後の現状をどう感じていますか
岡田「開幕戦がテレビで生中継されるなど大きな打ち上げ花火は上がったので、ここからリーグを盛り上げるにはクラブや選手ががんばらないと。意識も少しずつ変わってきています」
--プロ選手として活躍しながら公認会計士の資格を取得されました
岡田「2007年にプロ入りし、10年に合格しました。その前はバスケ界が不祥事に揺れ、(06年に日本で開催された)世界選手権などを競技の普及に結び付けられずにいた時期です。『自分の力を役立たせることができるんじゃないか』という気持ちが根本にありました。数字の専門家である会計士は、スポーツビジネスを理解する上で何かしらの土台になると思って目指しました」
--競技の普及にも役立てられると
岡田「引退後のセカンドキャリアみたいに見られますが、自分にしかできない挑戦がしたかったんです。会計士という仕事は僕がやらなくても素晴らしい方々がいますが、プロバスケの実情を知っているのは僕しかいません」