話の肖像画

駐日サンマリノ大使・マンリオ・カデロ(4)日本人少年「外交官」を意識

 もっと偉いのは旅の途中、船の中でラテン語を勉強して、ローマ法王ともラテン語で話した。彼らがラテン語で書いた手紙は、ものすごくきれいな字で、すごくいいラテン語。全然間違いがない。彼らは日本の文化を欧州に伝え、欧州の文化を日本に持ってきた。印刷技術を持って帰ってきた。日本にはそんな立派な人がいました。サンマリノ共和国特命全権大使となったとき、日本初の欧州への大使といってもいい、遣欧使節団の少年らのことを強く意識しました。(聞き手 原川貴郎)

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