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将棋ソフトの不正使用疑惑をめぐる混乱の責任を取り、日本将棋連盟の会長職を辞任すると発表した谷川浩司会長(54)が18日午後、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で記者会見した。会見の詳報は次の通り。
《「会長は体調が優れないので、会見は15分ほどの予定です」。連盟側がそう説明する中、谷川会長は午後3時ちょうどに片上大輔常務理事(35)とともに会見の部屋に入ってきた。黒っぽいスーツに青いネクタイ。カメラのフラッシュが一斉にたかれる。真一文字に口を結び、ややうつむき加減の谷川会長は立ったまま2度、3度と軽く頭を下げてから着席し、マイクをつかんだ》
「本日は突然のご案内にもかかわらず、大勢の皆様にいらしていただき、ありがとうございます」
《続いて谷川会長は、「謹んでご報告申し上げます。この度、会長を辞任させて頂くことと致しました」と、午前中に発表した「辞任のご挨拶」と題した文章の全文を読み上げた。「関係者の皆様、将棋ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます」という結びの文に続いて立ち上がると、深々と頭を下げた》