髪の持ち主本人の関与などは分からないが、「超サラサラ黒髪 約65センチ 断髪写真動画DVD付 26歳教師」「黒髪ヴァージンヘア 約70センチ 断髪写真動画DVD付 19歳音大生」などのタイトルがずらり。髪を切る前と切ったあとの顔出し写真もあり、動画DVDには実際に切っている様子も。
これらのうち、「女子高生 ロング 黒髪」などとタイトルのついたものは39件の入札があり、3万2500円で落札。「中国女性 1メートル40センチ 360グラム 1時間の動画付き」は15万円で落札された。
昔からあった髪の毛の売買
髪の毛といえば、アメリカの作家、オー・ヘンリーが1906年に発表した短編小説「賢者の贈り物」を思い出すファンも少なくない。貧しい夫婦が互いにクリスマスプレゼントを贈ろうとし、夫は妻の美しい髪をとかすくしを買うために大切にしていた懐中時計を売り、妻は夫の懐中時計をさげる鎖を買うために自慢の髪の毛を売るというストーリー。
小説の中だけでなく、髪の毛の売買は昔からあった。本物の髪は、古くはロープ代わりや日本髪を結う際のかもじ(添え髪)などで需要があり、現在でもエクステンション(付け毛)やウイッグ(かつら)、人形用などさまざまな用途がある。