一方、日本は欧米に比べ子宮がん検診の受診率が低く、国立がん研究センターによると、若年層の子宮頸がん罹患(りかん)率も増加傾向だ。
厚労省は「まずは調査結果を理解することが大事」として現時点での接種再開には慎重な対応をみせており、専門家の議論がどう進むかが注目される。
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【子宮頸がんワクチン】=子宮の入り口付近にできる子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチン。HPVの50〜70%を占めるウイルス型に効果があり、筋肉注射で3回接種する。20〜30代の若い子宮頸がん患者が急増したことから、小学6年から高校1年に相当する女子を対象に平成25年4月から原則無料の定期接種となった。