衝撃事件の核心

「忌まわしい事件」で不起訴処分のASKAさん 騒動の舞台裏で起きた「捜査の不手際」とは…

覚せい剤取締法違反容疑で不起訴となり、警視庁東京湾岸署を出る歌手のASKAさん=昨年12月19日、東京都江東区(早坂洋祐撮影)
覚せい剤取締法違反容疑で不起訴となり、警視庁東京湾岸署を出る歌手のASKAさん=昨年12月19日、東京都江東区(早坂洋祐撮影)

世間の耳目を集めた騒動の余波が収まらない。昨年11月、警視庁に覚せい剤取締法違反容疑(所持)で逮捕され、12月に不起訴処分(嫌疑不十分)となった歌手のASKAさん(58)。尿鑑定で覚醒剤の陽性反応が出たにもかかわらず、ASKAさんは容疑を「絶対にやってません」と一貫して否認。捜査にあたった警視庁組織犯罪対策5課は、この主張を最後まで覆すことができなかった。捜査の舞台裏では何が起きていたのか。不可解な幕切れを迎えた事件を再検証する。

ブログで事件を振り返るASKAさん

《明けまして、おめでとうございます》

昨年の大みそか、ASKAさんは自身のブログに一足早い新年のあいさつを書き込んでいた。

ファンに向けて《昨年は、右に左に、落ち着かない時間を過ごさせてしまいました》ともコメント。一連の騒動について《あの忌まわしい事件》《事件は危険。危険は事件》などと振り返った。

「忌まわしい事件」の発端は、ASKAさんが昨年11月25日、東京都目黒区の自宅から「盗撮や盗聴をされている」と110番通報したことだった。

駆けつけた警視庁組織犯罪対策5課の捜査員が尿の任意提出を求め、「自宅でなら」と応じたASKAさんが自宅トイレで採取した液体を提出。28日に科学捜査研究所の鑑定で液体から覚醒剤の成分が検出されたことで、ASKAさんは覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。

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