NHK横浜放送局の職員が受信料を着服した問題で、NHKを厳重注意(行政指導)した高市早苗総務相は13日の閣議後会見で、「週刊文春の報道があるまで私もこの件は知らなかった。非常に遅い公表だったと言わざるを得ない」と苦言を呈した。NHKは昨年10月に問題を把握しながら公表せず、報じられた1月10日に総務省に説明し、発表していた。
また、高市総務相は12日にNHKの堂元光副会長に行政指導文書を手渡す際、「不祥事が発生した場合にはすぐさま公表していただきたい」と口頭で注意していたことを明らかにした。同日、福島放送局の記者によるタクシー不正利用をNHKが公表したことについては、「改善への第一歩」と評価した。
今月末までに再発防止策を報告するようにNHKに求めたことに関しては、「これまでの取り組みでは不十分だということが明らかになった」と指摘した。