日本で台湾の、台湾で日本の「地震展」を開催!

左から謝代表、久留島館長、王館長。右端は展示解説を行った国立歴史民俗博物館の荒川章二教授
左から謝代表、久留島館長、王館長。右端は展示解説を行った国立歴史民俗博物館の荒川章二教授

 お互いの国の地震を知ることで、地震に対する考察や対策への意識をより深めよう! 日本の国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)と台湾歴史博物館(台南市)は、相手国の地震に関する特集展示を実施することになり、ひと足先に前者で「台湾と日本-震災史とともにたどる近現代-」が始まった。

 2014年7月に学術研究交流協定を締結した両博物館が行う初めての企画展示で、日本列島と台湾をまたぐ海溝帯・地溝帯・断層帯などの地震学的解説し、日本の台湾領有期の震災史を貴重な写真と共に紹介。

 また、日本植民地時代に起きた1904年から06年にかけての地震は日本ではほとんど知られていないが、台湾総督府からの送られてきた明治天皇への詳細な報告書(宮内庁所有)も展示されている。

 1935年に起きた台湾最大の地震(死者3279人)では、昭和天皇や宮家、満州国からの御下賜金が異例の早さで届けられ、死者、負傷者、家屋の罹災者一人ひとりに渡された記録も残る。

 2011年の東日本大震災では台湾からアメリカと並んで世界最多の義援金(200億円超)が寄せられ、逆に2016年に台南で起きた206地震では日本の東北地方の被災地から素早く支援の動きが出たが、展示を通して日台が助け合ってきた史実を知ることができる。

 国立歴史民俗博物館の久留島浩館長によると、両国の大震災は10年ほどのスパンで連動しており、「ぜひ地震の、さらには日台関係への知見を深めてほしい」と話す。

 「とても感動しています。研究成果を人々に伝えるのは、まさに博物館の展示機能。また、歴史を違う視点から見る多様性も感じさせてくれます」と話したのは来日した台湾歴史博物館の王長華(おうちょうか)館長。来賓の台北駐日経済文化代表処、謝長廷(しゃちょうてい)代表も「日本と台湾はパートナー同士と言われるが、パートナーの関係を超えて運命共同体。日台の関係がより深くなることを望みます」と話した。

 台湾歴史博物館では今年6月17日から半年間、逆に関東大震災、阪神大震災、東日本妥震災などの資料を展示して地震展を開催する。

【特集展示「台湾と日本-震災史とともにたどる近現代-」】

 2月19日(日)まで、国立歴史民俗博物館企画展示室で(千葉県佐倉市城内町117、043-486-0123)。入館料は大人420円。月曜休館