式典再開は約8分後。会場はざわついていたが、議長のあいさつが再開され、来賓紹介や祝電披露などと厳かに進行した。
つくば市によると、ステージ上に来賓として石井啓一国交相(衆院比例北関東ブロック)がいたため、会場内には警察官が待機。昨年の水戸市の式典が混乱したことなどを受け、警察官は昨年より多い15人以上、民間警備員も昨年より増やしたが、混乱を防げなかった。
式典の混乱について、新成人の男性(20)は「多くの人が久しぶりに友達に会うことを楽しみにしていた。ほとんどの人は大人になる自覚も持っている」と憤りを隠せない様子。晴れ着姿の女性(20)は「両親が精いっぱい、私の晴れ姿を見ようと着物をそろえてくれたのに…」と唇をかんでいた。
逮捕者まで出た晴れのセレモニー。式典直後、五十嵐市長は「(式典が)中断したのは事実で、責任を取るのが大人だ」と述べた。
ただ、つくば市は8日、市長自身が7日朝に市内で乗用車を運転中、追突事故を起こしたと発表。けが人はなかったが、五十嵐市長は「安全運転を率先する立場でありながら、事故を起こして申し訳ない」とする謝罪のコメントを出した。