米フロリダ銃乱射

容疑者はイラク帰還兵 PTSD? 親族「おかしくなってしまった」

 【ニューヨーク=上塚真由】米南部フロリダ州の空港で6日起きた銃乱射事件の容疑者はイラクからの帰還兵で、事件の数カ月前には幻聴などの症状を訴えていた。精神疾患による影響が指摘されるが、米連邦捜査局(FBI)は「テロの可能性を排除せず捜査する」としている。

 米メディアによると、容疑者は米東部ニュージャージー州の出身。幼少期に、両親の母国である米自治領のプエルトリコに移ったという。同地で2007年から州兵として勤務し、イラクには10年4月から11年2月まで派遣された。14年11月からはアラスカ州の州兵となったが、昨年8月に解雇されたという。

 最近は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)をめぐる意味不明な言動が目立っていた。昨年11月にはアラスカ州のFBIの事務所を訪れ、「CIA(米中央情報局)にマインドコントロールされている。ISのビデオを見るように強要されている」などと訴え、その後、精神科病院に入院した。

 親族は米メディアに、容疑者がイラク派遣で「おかしくなってしまった」と証言。米国ではイラクなどの戦地での恐怖体験から、派遣後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患う兵士が社会問題化している。

 現時点でISなどテロ組織との関連は浮かんでいないが、捜査当局は、容疑者の家族への聴取やソーシャルメディアへの投稿内容などを精査して慎重に調べている。