ときを紡ぐ絵本 親子とともに

「久しぶりにおばあちゃんに会えた気がする」と話した女子学生 絵本に「再び」出会うということ

 絵本を介して、祖母とともに過ごした「とき」が彼女の心の原風景となっていることに気付かされます。その記憶はこれからも彼女を支え、育てていくことでしょう。そして、今度は彼女がその「とき」を、大切な誰かに手渡していくのかもしれません。

 「今度の日曜日、おばあちゃんのお墓参りに行ってこようと思います。先生、『ぐりとぐら』を読んでくれてありがとう。久しぶりにおばあちゃんに会えた気がします」。読んであげた後、彼女はそう語りました。絵本は「とき」を紡ぎながら、人と人をつないでいくのです。(国立音楽大准教授 林浩子)=次回は20日掲載予定

 子供の心を育て、大人の感性を豊潤にする絵本。人と人との心をつなぐ作品の魅力を紹介します。

【プロフィル】林浩子

 はやし・ひろこ 昭和36年、広島県呉市生まれ。青山学院大大学院博士課程単位取得退学。幼稚園教諭を経て現職。専攻は幼児教育・保育学。絵本の読み聞かせなどについて、全国の保育関係者や保護者らに講演活動を行っている。

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