父親を包丁で刺した長男逮捕、殺人に切り替え捜査 埼玉

 父親を包丁で刺したとして、埼玉県警越谷署は5日、殺人未遂の疑いで越谷市袋山、長男で無職、石川和弘容疑者(43)を逮捕した。調べに対し容疑を認めている。父親は胸を刺され搬送先の病院で死亡が確認された。同署は容疑を殺人に切り替えて調べる。

 逮捕容疑は5日午後6時40分ごろ、越谷市大里の父親で無職、弘さん(77)方で弘さんと口論になり、包丁で刺したとしている。弘さんの死因は出血性ショック死とみられるという。

 同署によると、石川容疑者は同日夕から婚約者の女性(37)とともに弘さん方を訪問。事件後、母親(69)が近くの建設会社に助けを求め、男性従業員を通じて110番通報。駆けつけた署員が1階居間で胸から血を流して倒れている弘さんを発見した。

 石川容疑者は包丁を持ったまま約700メートル離れた弟(41)の自宅に逃走。署員が発見した際、衣服に血液が付着しており、弘さんを刺したことを認めたため緊急逮捕した。

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