九段線入り地球儀

「九段線」入り地球儀、大阪の会社が全国販売…中国から輸入、政治的意図反映か

 また、九段線を示す破線は、色や太さが国境を示す線とほぼ同じで見分けがつきにくく、同社は産経新聞の取材に対し「(破線の)色や長さの変更を検討したい」としている。

 南シナ海の係争をめぐっては2013年1月、フィリピンが国連海洋法条約に基づき、中国をハーグの仲裁裁判所に提訴したと発表。同裁判所は16年7月、九段線内の海域を「中国が歴史上、排他的に支配してきた証拠はない」と指摘し、中国の主張には「法的根拠はない」と判断した。裁定に対して岸田文雄外相は「仲裁判断は最終的であり、紛争当事国を法的に拘束するので当事国は判断に従う必要がある」との談話を発表し、九段線内の中国支配を認めないとする見解を示している。

 中国の海洋進出に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦教授(海洋学)は「日本では一般的に国界の表現は使われておらず、意味が不明瞭な商品の販売には疑問を感じる。中国側の政治的意図を色濃く反映した商品と言わざるを得ず、子供の教育にも悪影響を与えかねない」としている。

会員限定記事会員サービス詳細