【関西の議論】「海猿」ならぬ「湖猿」、大津市消防局に水難救助隊…事故多発の琵琶湖で活躍する精鋭たち(1/4ページ) - 産経ニュース

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関西の議論

「海猿」ならぬ「湖猿」、大津市消防局に水難救助隊…事故多発の琵琶湖で活躍する精鋭たち

【関西の議論】「海猿」ならぬ「湖猿」、大津市消防局に水難救助隊…事故多発の琵琶湖で活躍する精鋭たち
【関西の議論】「海猿」ならぬ「湖猿」、大津市消防局に水難救助隊…事故多発の琵琶湖で活躍する精鋭たち
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 関西の水上スポーツのメッカ、琵琶湖。年間を通じて多くのレジャー客が訪れる一方、水難事故も後を絶たない。近江舞子水泳場など管内に多くの水泳場を抱える大津市消防局は、増加する琵琶湖での水難事故に対応しようと、平成28年10月、「水難救助隊」を発足させた。琵琶湖では場所によって水中や湖底の状況が違い、それに合わせた救助法が求められ、隊員たちは日常業務のかたわら厳しい訓練を続ける。「海猿」ならぬ「湖猿」たちの活動をみた。(北野裕子)

高さ3メートルの藻、指先が見えない視界…

 冷たい風が吹きつける12月初旬、大津港(大津市)で水難救助隊の訓練が行われていた。

 「琵琶湖特有の救助法に取り組んでいます」。弓坂則行隊長(51)は説明する。日本一大きい湖、琵琶湖に面し、南北に長い大津市。北と南では湖の性格が違う。

 毎夏、多くの遊泳客を集める近江舞子水泳場などがある市北部の湖(北湖)は、水が比較的澄んでおり透明度が高い。ただ、南部(南湖)に行くと透明度はかなり下がる。水中で伸ばした自分の指先が見えないほどで、視界は真っ暗という。

 湖底にはヘドロや水草もあり、高さ3メートルほどの藻をかき分けなければならないときも。懐中電灯の光を頼りに、目をこらして救助者を見つけなければならない難度の高い任務で、対応を間違えると自らの身にも危険が及ぶ。