経済インサイド

生モノ嫌いの中国「回転ずし」ブーム到来 訪日観光急増が追い風 人気の握りは…

 中国での店舗展開でさらに重要なのが、日本式サービスを提供するための中国人従業員の教育だろう。「日本のように『この仕事をやっておけ』では済まされない。言葉だけでなく身ぶり手ぶりも交えて(店内での仕事を)やってみせなければ通じない。教育こそが経営だと思っている」(倉地氏)という。

 店舗内できびきび動く従業員も人気を支える。江蘇省出身の女性店員、魏寧さん(21)は「3年前に入社したときは、社内教育で細かいことをいわれて慣れなかったが、今では日本の文化だと感じている。働きながら店舗管理の多くのことを勉強できた」と手応えを感じている。吉林省出身で入社2年で副店長に抜擢(ばってき)された蔡遠東氏(30)は「料理やサービスへの評価で、お客さんに再び来店してもらえるような仕事を目指している。この店でもっと学んで、将来は自分の店を出したい」と話した。

 現地法人の「上海合点寿司餐飲管理有限公司」は、日本で外食事業を手がけるアールディーシー(埼玉県熊谷市)の100%出資。上海では従来128万ドル(約1億4600万円)の自己資金で直営店のみで経営してきた。既存店の来客者数が伸びているのは好材料だが、直営店の拡張だけでは限界がある。

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