経済インサイド

生モノ嫌いの中国「回転ずし」ブーム到来 訪日観光急増が追い風 人気の握りは…

 1人前の握りずしは60〜100元(約1000〜1650円)と決して安くはないが、主要店で来客1人当たり平均消費額は軽く100元を超える。

 回転ずし店とはいえ、中国では「すし」だけでは客を呼べない。鍋ものやラーメンなど、温かい食事もリーズナブルな料金で提供するメニューの取りそろえが欠かせない。すしが中心の日本料理店とのイメージだ。

 サービス面では客席の目の前に板場を配した「グルメ回転ずし」と呼ばれる中国では珍しい板前の包丁さばきを見せる配置も導入。「テーブル席よりカウンター席を好む来店客が増えている。すしの楽しみ方が中国でも広がってきた」と倉地氏は感じている。訪日観光を経験した中国人の意識変化だろうか。

 ネタは本マグロやブリ、アジなどは長崎や鹿児島、愛媛といった日本もの。サーモンはカナダや英国のスコットランド、チリ。そのほかロシアやアラスカなど幅広い。一方、中国大陸の沿岸は底引き網漁で稚魚まですくわれて壊滅的な状態にあるといい、以前は大きな水産地だった遼寧省大連も含め、近海ものはほとんどないのが実情だ。

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