新春・芥川賞作家インタビュー

「コンビニ人間」37歳村田沙耶香は今もコンビニで働いているのか コンビニで好きな仕事「○○」

 第156回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が間近に迫ってきた。年に2度ある出版界あげてのお祭りは、多くのスターを世に送り出してきた。

 平成28年夏に第155回芥川賞を射止め、一躍そんな時の人となったのがデビューから13年目の村田沙耶香さん(37)だった。受賞作『コンビニ人間』(文芸春秋)は、村田さん自身が実際にアルバイト店員をしているという話題性も手伝って、累計50万部の大ベストセラーとなっている。

 受賞後の喧噪の中でもコンビニ勤務と創作は両立できているのか?-。28年の師走、多忙な毎日を送る作家にインタビューすると、現在の生活スタイルから、知られざるコンビニの舞台裏、今後の抱負まで縦横に語ってくれた。

 (文化部 海老沢類)

思った以上に忙しくて…

 旬の芥川賞作家には新聞や雑誌からエッセーの依頼がどっと入る。さまざまな媒体からインタビュー取材を受け、対談もこなす。『コンビニ人間』のような話題作の著者ともなればテレビへの出演依頼だってある。週3日のコンビニ勤務をこなしながら自宅や喫茶店で日々小説を紡ぐ-。芥川賞受賞に伴う仕事が殺到し、村田さんはそんな日常を28年12月時点でも取り戻せないでいた。

 「思った以上にばたばたしていて…。受賞してから(12月まで)店に入れたのは、6日くらいですね。(出版元の)文芸春秋さんに通って取材を受けたり対談をしたりする日が受賞の後しばらく続いたんです。少しずつ勤務に入れる日が出てきたのは、9月後半から10月くらいになってからです。でも以前の通りというのは無理で、自分が入れる日をそのつど店長さんにお伝えしていく、という感じでやっています」

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