新春ロングインタビュー

「よみがえれ JR北海道-松田昌士が語る・後編」新幹線速度アップの切り札は「青函連絡船の復活」

【新春ロングインタビュー】「よみがえれ JR北海道-松田昌士が語る・後編」新幹線速度アップの切り札は「青函連絡船の復活」
【新春ロングインタビュー】「よみがえれ JR北海道-松田昌士が語る・後編」新幹線速度アップの切り札は「青函連絡船の復活」
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 JR東日本社長、会長を歴任した松田昌士氏が送るJR北海道への「激励」の後編は、北海道新幹線のあり方がテーマだ。JR四国についても触れた。

(今堀守通)

 (5)青函連絡船の「復活」を

 北海道新幹線は地元の希望にならなければいけない。しかし、青函トンネルが大きなネックになっている。

 せっかく時速300キロを出せる新幹線が、青函トンネルでは140キロに制限されている。同トンネル内を走る貨物列車の影響を避けるための措置だ。しかも、トンネルでは一定の保守点検の時間を取らないといけないので、1日中走らせるわけにはいかない。そのために新幹線と貨物列車を同時に走らせているわけだが、新幹線は宝の持ち腐れというものではないか。1つのトンネルを新幹線と貨物が取り合っているのは愚の骨頂だと思う。

 やはり、新幹線のスピードアップを最優先でやるべきだ。そのためであれば、貨物は他の手段で北海道と本州をつなぐしかない。船を使うべきだろう。

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