政界徒然草

「だから民進党は…」「日本死ね」「私は立法府の長」 2016年国会審議名言・迷言ベストテン

4位 「ブルーチーズはおいしかったです」

 民進党の福島伸享衆院議員は2月8日の衆院予算委員会で、ニュージーランドで4日に行われたTPP署名式典に出席した高鳥修一内閣府副大臣(当時)が自身のブログに「ブルーチーズはおいしかったです」としたことを取り上げた。福島氏は、日本はブルーチーズを含む酪農分野でニュージーランドと厳しい交渉をしてきたことを指摘し、「心配している酪農家の思いを受けるのが保守政治家だ」と述べた。高鳥氏は「誤解を招いていることについてはおわびを申し上げたい」と陳謝した。

 福島氏はさらに、高鳥氏が過去にTPPについて「国家主権の放棄であり、平成の『開国』どころか平成の『売国』だ」「TPP問題は日本を守る断固とした決意のある『保守政治家』か否かのリトマス試験紙みたいなものだ」と記していたにもかかわらず推進に転じたため、「売国の政治家だ」と追及した。

 安倍内閣が成長戦略の柱と位置付けてきたTPPだが、交渉を担った甘利明前経済再生担当相は金銭授受疑惑が直撃して辞任。審議に際しても、野党が西川公也前衆院TPP特別委員長が秘密であるはずの交渉の内幕に関する暴露本を出版することを批判して通常国会は混乱。臨時国会でも、福井照衆院議員や山本有二農林水産相が「強行採決」に言及して野党が反発し、思うような日程で審議を勧められなかった。挙げ句にはトランプ次期米大統領がTPP離脱を宣言し、TPPは漂流が濃厚となっている。

 TPPは政府が思い描いた通りの経過をたどらず、ブルーチーズのように苦い経験となりそうだ。

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