【「真田丸」回顧】なぜ「真田丸」はヒットしたのか 「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門も獲得、ネットにあふれる「真田愛」(2/6ページ) - 産経ニュース

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「真田丸」回顧

なぜ「真田丸」はヒットしたのか 「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門も獲得、ネットにあふれる「真田愛」

 幸村の最後の8カ月の活躍は後世に伝わっているが、それ以前のエピソードは少ない。逆に言うと、ドラマとして「創作」の余地が残っていることだ。それを、三谷氏が見事な構成で形作り、役者と演出らスタッフが現代の視聴者にも共感しやすい作品に仕立て上げた。もちろん、ほとんどの人が「真田幸村」として知っていた人物をあえて「真田信繁」と表記する史実尊重の姿勢と、時代考証の裏付けが根底にあったゆえだ。

 登場人物の一人一人のキャラが異様に立っていたのも特徴的だ。役に思い入れを持つ出演者は多く、真田昌幸役の草刈正雄は「約40年の役者人生で1番といっていい、すてきな役」とうれしそうに話していた。別の出演者たちは、「俺の演じた人物は、物語全体で言えば脇役」「でもね、三谷さんが愛を持ってキャラクターを作ってたから、演じていて本当にうれしかったよ」と明かす。

 個人的には、シブサワ・コウ氏による「信長の野望」風の3D地図表示がありがたかった。各大名の勢力図や、戦いの際にどのルートで進軍しているのかが視覚的にすぐ理解できた。山間部や平野など高低差も一目瞭然のため、「なぜこの武将はこういう進軍ルートを取ったのか」も非常に分かりやすかった。

 あえて苦言を呈すなら、戦闘シーンの少なさ・迫力のなさと、「大坂の陣編」をもっと長く見たかったことだ。だが、これらの感想も含めて、全ては三谷氏の掌の上で転がされているだけのような気もする。