国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終えて一時帰国した宇宙飛行士の大西卓哉さん(41)が27日、都内で会見し「ISSは素晴らしい実験設備。技能をパワーアップし、もう一度行きたい」と笑顔で語った。
大西さんは10月末まで約4カ月滞在。ロボットアームを操作して米国の物資補給機を捕捉した山場の任務について「前職の旅客機パイロットの経験を生かし、かなり貢献できた」と充実した表情を見せた。
生活は快適だったというが、宇宙食については「塩分が控えめで種類も豊富ではなく、かなり飽きた。選択肢が増えるといい」と注文を付けた。地球の重力に慣れるためのリハビリを既に終えて「百パーセント飛行前の状態に戻った」。自身にとっての今年の漢字1文字を問われると「初めての宇宙飛行で飛躍できた」として「飛」を挙げた。