自動車世界大手3社の2016年1〜11月のグループ世界販売台数が27日までに出そろった。15年まで4年連続で年間首位のトヨタ自動車は前年同期比0・1%増の921万9千台なのに対し、3年連続2位のドイツのフォルクスワーゲン(VW)は3・1%増の937万9100台とトヨタを約16万台上回っており、VWが初の世界首位となる公算が大きくなった。
3年連続3位の米ゼネラル・モーターズ(GM)は約885万台で、11月までで3位以下が確定的になった。
初の年間首位を狙うVWの昨年12月の販売台数は約83万台。今年12月の販売が前年並みだったとしても年間1020万台超に達する見込みだ。一方、トヨタの昨年12月の販売台数は約87万台。仮に同じ台数でも年間では1009万台にとどまる。
トヨタは、前年よりも販売台数を増やしているものの、原油安のあおりを受けて主力の北米でセダンの販売が振るわなかった。
VWは、昨年も1〜6月まではトヨタを上回り首位だったが、排ガス不正問題で年後半に失速した。今年は、中国での販売が小型車を対象にした減税の追い風を受けて好調だった。