買い物ツアー&介護予防教室 防府市が来年度から全国初の新サービス

新たな介護サービスを発表する松浦正人・防府市長
新たな介護サービスを発表する松浦正人・防府市長

 山口県防府市は26日、買い物ツアーと介護予防教室を一体にした新たな介護保険サービスを、全国の自治体で初めて平成29年度に始めると、発表した。「買い物難民」の解消と、高齢者の健康づくりという一挙両得を狙う。記者会見した松浦正人市長は「防府モデルとして全国で参考にしてほしい」と語った。

 デイサービスなどを運営する介護事業者は、利用者の送迎はできる。ただ、道路運送法によって、送迎の途中で買い物などに立ち寄ることはできない。

 「高齢者からは、買い物や通院支援を求める声が多い」(市担当者)。そこで防府市は、バスを保有する別の事業者に、送迎のみを依頼した。

 介護事業者と切り離すことで、買い物や昼食など、送迎中の寄り道が可能になった。

 具体的な利用例は、午前中に転倒予防の体操教室に参加し、午後はバスで商業施設に移動。数時間程度、食事や買い物と自由に過ごす。再びバスに乗り、自宅近くで下車する-といった具合だ。

 日常の基本動作は可能な要支援1・2の認定を受けた高齢者が、主な対象となる。防府市によると初年度は、買い物難民が深刻な離島の向島地区で実施する。将来的には市内全域への拡大を目指す。

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