クローズアップ科学

回顧2016年 ノーベル賞、ニホニウム、もんじゅ、ひとみ…快挙と挫折、歴史に刻む

大隅さんにノーベル賞

東京工業大の大隅良典栄誉教授が12月10日、今年のノーベル医学・生理学賞を受賞。細胞が自分自身のタンパク質を食べてリサイクルする「オートファジー」(自食作用)の仕組みを解明したことが評価された。日本人のノーベル賞受賞は3年連続となった。

ノーベル賞は複数の研究者が共同で受賞することが多いが、大隅さんは栄えある単独での受賞。この学問分野を1人で開拓し、貢献度がずば抜けて大きいためだ。がんなど多くの病気の治療研究に新たな手掛かりをもたらした。

顕微鏡で毎日、酵母を観察する地道な姿勢と、生命に対する純粋な好奇心が研究を支えた。賞金は若手研究者を支援する基金設立に使うという。穏やかで実直な人柄も印象に残った。

新元素「ニホニウム」周期表に

理化学研究所のチームが発見した原子番号113番の新元素について、国際純正・応用化学連合は11月30日、名称を「ニホニウム」、元素記号を「Nh」に正式決定した。アジアで発見された初の元素で、日本の国名にちなんだ名称が周期表に記載される快挙となった。

チームを統括した森田浩介グループディレクターは「人類の知的財産として継承される周期表の一席を占めることになり、大変光栄」とコメント。来年4月から使われる高校理科教科書に掲載されることも決まった。

元素は118番まで発見され、名称も確定。理研は来年から、119番以降の新元素発見に挑む。

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