ただ、食料品と化粧品に関しては販売好調だ。食には多少お金を使っても良いという消費者は多く、百貨店の新鮮な食材を求めるニーズは高い。
池袋デパ地下の顧客争奪戦は、1年で最も稼ぎ時となるクリスマスとお正月の年末商戦が今後を占う試金石となる。
東武は昨年12月29~31日の3日間の売り上げが1日平均比で2.4倍を記録したが、今年はハナサンテラスなどで、それを上回る数字を目指している。
一方の西武も品ぞろえの豊富さや緻密なデータ戦略を駆使して、稼ぎ時の年末商戦に臨む。ほかの百貨店が元旦を休業する中、来年の初売りは1月1日から開始し、ライバルとの差別化に余念がない。(経済本部 黄金崎元)