【開発ヒストリー】引き算の美学で「究極の時計」追求 世界最薄の1ミリ、機能、デザインもシンプルに(3/3ページ) - 産経ニュース

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開発ヒストリー

引き算の美学で「究極の時計」追求 世界最薄の1ミリ、機能、デザインもシンプルに

 従来サイズは厚さ1.47ミリで1ミリのスペースからはみ出してしまう。これを0.96ミリまで薄くするために、磁石と歯車を結ぶ「座」と呼ばれる金属部品を使わず、レーザー溶接で固定する斬新な技法を編み出した。

 厚さ1ミリ以下のものが存在しなかった2次電池も、電池メーカーの日立マクセルとの共同開発で0.9ミリにまで縮小。このほか、時計を動かすのに欠かせないコイルについても芯は厚さ0.3ミリ、巻線は0.017ミリの極細サイズにするなどの工夫を凝らした。

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 薄型化が実現しても喜んでばかりはいられない。「薄くなると水圧に弱くなり、水にぬれると形がたわみやすくなるといったデメリットが生じる」(今村さん)からだ。

 このため、ガラスを囲むベゼルや裏ぶたに「バインダレス超硬合金」「サーメット」という強度に優れた新素材を採用して外装を頑丈にした。薄さとたくましさを兼ね備えた「オンリーワン」の時計が生まれた。

 人間でいえば、40歳はいい大人だが、いろいろなことに挑戦もできる年齢だ。エコ・ドライブも成長を続けていく。(経済本部 宇野貴文)

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エコ・ドライブワン シチズン時計が開発した世界最薄のアナログ式光発電腕時計。ワンには、ムーブメント厚1ミリを実現した思いが込められている。フル充電すれば光がなくても1年間動く。希望小売価格(税別)はステンレスをバンドに使った3モデルが30万円、ワニ革バンドの800本限定モデルが70万円。

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シチズン時計 宝飾品販売の田中貴金属ジュエリー創業者でもある山崎亀吉が大正7年に「尚工舎時計研究所」として創業。13年、「市民に親しまれるように」との思いから「シチズン(市民)」の名前で懐中時計を発売した。昭和5年、ブランド名から社名をとって会社組織「シチズン時計」を設立。平成19年に社名を「シチズンホールディングス」に変更したが、今年10月に「シチズン時計」に戻した。「エクシード」「アテッサ」「クロスシー」などの腕時計ブランドを展開。売上高は3482億円(連結、平成28年3月期)、従業員数は1万7046人(連結、28年3月末)。