昭和南海地震から70年、備えよう次の南海トラフ地震 東日本大震災より強い揺れの特性踏まえ

 12月21日、昭和21年の南海地震から70年を迎えた。

 南海トラフ地震は「東海」「東南海」「南海」の3つのエリアで発生してきたとされている。

 これら3つのエリアの地震が2〜3つ同時か、それぞれが時間差をもって起こるかしてきた。昭和21年の南海地震はその2年前の東南海地震と連動して起きたとみられている。

 ただ、ふたつの地震が起きた時期は戦中、戦後の混乱期。現在からみれば直近の南海トラフ地震でありながら、地震研究者にとっても「実体が分かりにくい」地震だ。

 このため、大きな津波を伴う地震といえば、どうしても、平成23年の東日本大震災のイメージで考えてしまいがちだ。

 しかし、南海トラフの地震と東日本大震災(日本海溝の地震)は、津波避難や耐震化といった防災を検討する視点でみると、「似て非なるもの」と言わざるを得ない。

 地震の揺れや津波の被害を受ける陸地からみた場合、東日本大震災を引き起こした日本海溝は沖合約200キロに位置する。一方、南海トラフは陸地からの距離が100キロ。また、日本海溝の深さは約8000メートルに対し、南海トラフは4000メートル。つまり、揺れが陸地に伝わる強さは南海トラフの方が厳しく、津波の到達時間も短い。

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