交通最前線

波乱のタクシー業界でどう生き抜くか 日本交通の川鍋一朗会長が講演「2020年、自動運転タクシーのデモ営業をする」

 タクシーはスマホで呼ぶ時代がやってきた。そして、運転手さえいなくなる自動運転車の時代がくる。その2つが今の私の問題意識だ。

自動運転タクシーのデモ営業

 いつかはタクシーも自動運転になるだろう。ただ、われわれは旅客自動車運送事業の免許を持っており、一番に自動運転タクシーをやれるとすれば、それはわれわれしかいない。

 そこで、自動車メーカーのトヨタとわれわれが組み、2020年東京五輪に合わせ、最先端の自動運転技術を搭載したタクシーのデモ営業を実施する。

 自動運転を実現するにはデータなどが必要だが心配はいらない。当社だけでも4000台のタクシーが走っており、渋滞情報などさまざまなデータ収集ができる。また必要なデバイスを設置するなどし、共同開発するのだ。

タブレットとタクシー専用車

 タクシーは、95%のお客さんが流しをつかまえるか乗り場から乗っている。

 アプリで車を呼べることも大事だが、もっと重要なのは外国人でも行き先をしっかり乗務員に伝えられるか、決済ができるかということだ。

 そこで、タブレット端末を車に積む。端末で自動翻訳を使えるようにして、行き先などの意思疎通を容易にできるようにする。支払いも顧客のスマホと端末を用いた簡単決済ができるようにしたい。