香川県内の保健所などに平成27年度中に収容された犬のうち殺処分となった割合が全国で最も高く、6年連続でワースト1位だったことが県などの調べで分かった。
この問題は県議会でも取り上げられた。浜田恵造知事は「大変、残念な状況。犬猫の適正飼養や動物愛護の県民意識の醸成を図り、県民をあげて取り組んでいく必要がある」としたうえで、「来年度、犬猫の殺処分減少対策などについて意見をうかがうため、学識経験者や各種団体などで構成する検討委員会を開催したい」との考えを示した。
県によると、27年度に県内で収容した犬2714匹のうち、引き取り手がなく殺処分となったのは2203匹。殺処分率は81・2%(全国平均34・2%)だった。
県は動物愛護施策推進には、県獣医師会などの関係団体、民間ボランティアとの連携が不可欠としている。25年9月から制度開始となった譲渡ボランティアの協力で、県全体の犬猫の譲渡数は24年度の108匹から、27年度は587匹に増えている。