南海難波駅に4メートル巨大広告…たかいたかいの親子「たかい、たかい、たかーい市。」 大阪高石市がユニーク定住作戦

南海難波駅に設置された高石市の巨大広告
南海難波駅に設置された高石市の巨大広告

 大阪府高石市は、市内からの転出が多い大阪市や堺市在住の子育て世帯に定住してもらおうと、南海難波駅構内に高さ4メートル近い巨大な広告などを掲示するとともに、南海電車での中づり広告を始めた。高石市内在住の夫婦が子供に「たかいたかい」をしてあやす写真を使い、市の名称をもじって「たかい、たかい、たかーい市。」とPR。ユニークな取り組みは反応もよく、来年2〜3月には大阪市営地下鉄各駅でもポスターを掲示する。(張英壽)

 高石市によると、平成25年に、市内から市外に転出したのは2254人。これに対し、転入は2025人で、229人の転出超過(人口の社会減)になっている。転出先でみると、堺市と大阪市が多く、堺市は転出が転入を73人、大阪市は同じく71人それぞれ上回り、2市だけで人口の社会減の半数を超える。

 こうした状況を打開するため、高石市は、通勤などで多くの人が利用する駅や電車でPRすることを初めて計画。対象は高石市と堺市、大阪市をつなぐ南海電鉄で、約200万円の広告費を使い、12日から南海難波駅の2カ所に高さ約3・7メートルの巨大広告、4カ所に電照ポスター(高さ約1メートル)の掲示を始めた。また南海本線と高野線、高師浜線の車両で、中づり広告もスタートした。

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