引き裂かれる群馬の「だるま市」 対立深まり高崎駅前と少林山開催に 「発端は経費問題」 感情もつれも…

出店料…高すぎる

 高崎市が行う「高崎だるま市」への参加を決めた県達磨製造協同組合の中田純一理事長は「寺が要求してきた出店料は高すぎて、とても払えない。寺と何度か交渉を試みたが、解決の糸口も見いだせなかった。決裂は残念だが、新たな祭りを行うことを決断した」。

 金額のほか感情的な行き違いも重なり修復の可能性は見えない。伝統の祭りが途絶えることに危機感を持った高崎市は当初なんとか融和をと呼びかけたが、事態は動かず、9月に富岡賢治市長がだるま商らと協議し、寺ではなく市中心部で別のだるま市を開催することに決まった。根拠として約190年前、市内の田町で初市が行われたという資料を発見したという。

 高崎だるま市に協力する高崎観光協会も「今までは寺に人的な協力をしてきたが、今回は断った」と寺に背を向け、市側についた。

寺は寂しくだるま販売

 恒例のすす払いがあった18日、達磨寺の参拝客からは「今年の1月、なぜ境内でだるまを売っていないのか不思議だった。毎年楽しみにしていたので大変残念だ」の声も。寺では「少林山七草大祭だるま市」の正式名のまま1月6、7日、能やコンサートも交え「星祭大祈祷(きとう)など正月七草の伝統行事は粛々と行う」という。しかし肝心のだるまは社務所でお守りなどと一緒に売る程度という。だるま市というには寂しい。