「客引きが多く怖くて歩けない!」…「フリー客引き」の会社組織化で摘発逃れ 歩合制で月100万稼ぐ者も 神奈川県警が警戒強化

摘発にハードル

 客引き行為の摘発は、そもそもハードルが高い。

 風俗店への客引きが「一発でアウト」(捜査関係者)なのとは異なり、通常の飲食店への客引きは即座に摘発とはならない。県迷惑行為防止条例違反容疑の対象になるのは「しつような方法」による客引きがあった場合に限られる。

 客引きをめぐっては、紹介された先の店舗でぼったくりが相次いでいた東京・新宿の歌舞伎町では、執拗(しつよう)かどうかを問わず全ての客引き行為を禁止する新宿区条例が、平成25年に施行。今年になって過料の罰則規定も設けられた。一方、横浜市ではこうした規制の動きはまだない。

 同課によると、横浜駅周辺では最近、通行人らから「客引きが多く、歩くのが怖い」などの相談が増加している。県警は忘年会シーズンまっただ中の12月22〜24日、同駅周辺の見回りを強化。2020年東京五輪も視野に、「安心して歩ける横浜」を目指す。

 ■県迷惑行為防止条例の条文

【第9条】(抜粋)

・第1項 何人も、公共の場所において、不特定の者に対し、次に掲げる行為をしてはならない。

・第7号 人の身体又は衣服を捕らえ、所持品を取り上げ、進路に立ちふさがり、身辺につきまとう等のしつような方法で、客引きをし、又は役務に従事させる目的で勧誘をすること。

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