「白ブリーフ判事が流行語大賞のノミネートにも入らなかった日本死ね!!!」(12月4日の投稿)。自身のツイッターに「縄で縛られた自分」とする半裸男性の画像などを投稿して裁判官の品位を傷つけたとして、今年6月に東京高裁から厳重注意を受けた東京高裁の岡口基一(きいち)裁判官(50)が、その後も活発にツイッターを続けている。「裁判官の良識が疑われる」と眉をひそめる裁判官は多いものの、裁判官にも一定の表現の自由は保障されており、強制的にやめさせられないのが実情だ。岡口裁判官の活動が社会に突きつけている問題とは…。(社会部 小野田雄一)
投稿数十件の日も
「新年の最初のツイートあたりで、白ブリーフ一丁画像でもアップするよ」
「今日は職場でセクハラ講習会があり、やってはいけないことがいくつも列挙されましたが、白ブリーフ一丁になることは含まれていませんでした」-。
いずれも岡口裁判官が12月中に投稿した内容だ。岡口裁判官はこれまで自身の下着姿の画像を数多く投稿、女性器の隠語を書いたことさえある。しかし、時事や法曹界の動きなどへのコメントなど真面目な投稿も多い。岡口裁判官は日々数件~数十件の投稿を続けており、今年9月には「裁判員裁判って、国民を騙(だま)して導入したものだからね」などとする投稿もしている。
裁判所関係者によると、全国の裁判所は原則的に裁判官によるツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用を禁じておらず、「個人の良識に任せている」という。