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「韓流」中国から締め出し ドラマ、映画、公演…韓国のコンテンツ産業がピンチ!

 日本の総務省によると、15年の日韓欧米コンテンツ普及調査では、好きな国のドラマを中国・上海で聞いたところ、韓国が半数超を占めた。映画も韓国が占める割合が一番多い。2000年代前半は日本とそう変わらなかった韓国のコンテンツ輸出額は、今では2億ドルを上回り、ようやく1億ドルを超えた日本との差を大きく広げた。

 韓流が韓国製品の認知度を高め、輸出増大につながる成長エンジンだけに、今回の中国による禁韓令は痛手だ。中国は韓国の輸出全体で約4分の1を占め1位。禁韓令が引き金となって、中国内で韓国のブランド力が徐々に低下していくことになれば、輸出がおぼつかなくなる可能性もある。

 韓流コンテンツは、ストーリー性も含めて品質の良さで受け入れられた。このことを踏まえ、韓国内では「メーカーはまず製品の質を上げることに力を入れるべきだ。韓流依存のブランド戦略を見直す機会だ」との声も聞かれる。ふらつき始めた韓国の輸出戦略が曲がり角に立たされている。(経済本部 佐藤克史)