国際学習到達度調査

シンガポール首位独占のワケ 「1ドル硬貨8枚の重さは?」小学校卒業試験の威力絶大 競争の影でいじめや自殺も

 子供の将来がかかるため教育熱は高く、7割の親が子供を塾に通わせたり家庭教師を雇ったりしているという。2012~13年度の家計支出調査では、シンガポールの世帯が塾などに支出した金額は年間11億Sドル(約900億円)と、10年前の2倍に拡大した。

 親の期待の高さの影で、悲劇も起きている。今年5月、11歳の少年が集合住宅17階の自室窓から飛び降り死亡した。裁判所は10月、PSLEに向けた中間テストで成績が落ち込んだことを苦にした自殺だったとし、両親や教員に「子供たちの勉強での努力は、常にふさわしい結果として表れるわけではない」と諭した。母親は平均点の70点より低かった点数と同じ数だけ、少年をムチ打ちで罰したという。死亡した子供を前に母親は泣きながら中国語で、「私は70点を求めただけで、80点を期待したわけではないのに」と繰り返していたとされる。

 シンガポールは治安維持のために、ほぼ全ての公共の場所が監視カメラで撮影されており、子供のいじめ現場の証拠映像が報道されることも多い。ある集合住宅の階段踊り場では先月5日、少年による集団暴行の様子が録画され、ソーシャルメディアにも投稿された。

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