国際学習到達度調査

シンガポール首位独占のワケ 「1ドル硬貨8枚の重さは?」小学校卒業試験の威力絶大 競争の影でいじめや自殺も

 経済協力開発機構(OECD)が6日に発表した国際学習到達度調査(PISA)で、東南アジアの都市国家シンガポールが首位を独占した。東京23区とほぼ同じ面積の国土で天然資源もない同国にとり、有能な人材育成への教育投資は国策だ。一方、小学校卒業試験(PSLE)で将来がほぼ決まってしまうなど、徹底した能力主義は激烈な受験競争を生みだしている。子供の自殺やいじめも起きている。

(シンガポール 吉村英輝)

 調査は15歳を対象に実施され、今回は72カ国・地域の男女約54万人が参加した。出題は「数学的応用力」「科学的応用力」「読解力」の3分野で、シンガポールは全てでトップに立った。前回調査(数学2位、科学と読解力で3位)から順位を上げ、教育水準の高さを見せつけた。

 ■国際学習到達度調査(PISA)■ 義務教育で学んだ知識や技能を実生活で活用する力を評価するOECDによるテスト。出題は3分野で自由記述式と選択式で構成され、解答までのプロセスや概念の理解が重視される。2000年から3年ごとに実施し、6回目の今回は72カ国・地域が参加。

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