維新、険しい東京進出への道のり 小池百合子都知事に対抗心メラメラ

 松井氏はこれまでも、小池氏の姿勢について「既得権益にまみれた都議会自民党などと本気で戦う覚悟はあるのか」と繰り返し疑問視してきた。18日も記者団に、都議選で小池氏と連携する可能性について問われると、「理念や政策が一致せずに連携すれば野合談合のそしりを受ける。厳しくても独自に戦う」と否定的な見方を示した。

 維新が小池氏をパートナーでなく、競合相手とみなすのは、国政でも「第三極」の主導権争いを演じることになると警戒感が消えないからだ。維新の代表だった橋下徹前大阪市長が政界引退した後、同じ第三極として小池氏が注目を集めることにも焦燥感が漂う。

 実際、小池氏が立ち上げた政治塾「希望の塾」の参加者は4千人を超えており、このうち約3千人が都議選をはじめ、国政や地方の首長選などへの出馬を希望。「小池印」の候補者が多数現れる可能性も高い。 維新と小池氏の間では、橋下氏が小池氏の「希望の塾」で講演する計画をめぐり、講演料などで行き違いが生じ、実現しなかったことのしこりも残っている。

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